2009年10月22日

09年10月コラム

ケンタロウの楽しい食事情  文/本澤三智子

健太郎は今年18歳、ダウン症の高校3年生。
ここ北芝ではなかなの有名人、いわゆるスター…?である。
 
彼が通う箕面支援学校は給食があり、毎月の献立表が配られる。
健ちゃんはそれをみんな暗記してしまうのである。彼にとって、給食のメニューは
何より大事で関心度は高いのです。○○曜日はトンカツ、とかカレーライス…とか、
インプットしておく必要があるのだ。

配布当日、チェックが始まり聞けばすぐに答えてくれる。
私は彼のこの行動、“食”に対する執着とこだわりこそが彼を成長させたのだと
思っている。くもんで養ったよみかきの国語力でメニューをたたき込む。
好きなものばかり出る訳でもなく、健太郎の天敵である果物もあり、
その日1日は健ちゃんにとって苦痛の日となるのである。
が、しかし、給食タイムに若い女性の先生が自分の隣に座ろうものなら、
嫌いな果物もエエかっこして食べてしまうのである。
そう、彼は食を通して色気もマスターしたみたい。
 
ダウン症の子はごはんが好きな子が多いと言われ、彼も同様、かなりのお米好き。
お茶碗3杯は軽く、焼き飯をおかずに白ごはんなんかも全然OK!
彼のごはん好きは多くの人に知られている。
 
朝ごはんを食べずに学校へ行く子どもが多いと言われているが、
彼には無縁の話で、がっつり食べ、今日の給食は何やったかな、と考えたり、
そして明日の給食は何やったかな…と、毎日ハッピーなのである。
 
私は彼の誕生を素直に喜べなかったことを、未だに悔んでいる。
育児に打ち込めず、健ちゃんが泣いていても抱っこもしてやれず、彼にとって
私は決していい母親ではなかったはず…。
自分が大事、自分が一番、私は…私が…の人間だったのです。
 
でも今は、健ちゃんを愛しく思う。今現在、子育てを楽しんでいるのかもしれない。
 
この地域で、たくさんの人に囲まれ、健ちゃんは毎日笑顔。
毎月の芝樂市で食べる、“たまごかけごはん”が大好きな健ちゃんです。
 
そんな健ちゃんをはじめ、ハンディを持つ中高生が、10月25日、
NICOのスペースを借りて“カフェ・デビュー”というお店を1日だけ
オープンすることになりました。

みなさん、応援よろしくお願いします。

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posted by お宝屋 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | おにぎりコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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