2009年11月05日

09年11月コラム

『フラッシュバック・ローカルフード』 文/中村雄介べー

昨年大学四年目を休学して旅に出た。
生活のための物を全てリュック一つに詰めて各国の安宿を巡る貧乏
バックパッカ―スタイルの旅。
きっかけは昔から抱いていた“一人旅”というものへの憧れと、あと自分の知らない、
感じたことのない世界を見てみたかったのと、あとは自分の日常への懐疑(?)
…若さゆえの好奇心なのかもしれないが、自分の中で当り前な感覚が正しいのかどうか、
それを自分の目で確かめてみたかったから

そんなこんなで去年の誕生日に日本を飛び出し、アジア→中東→ヨーロッパ→
南米→北米と24の国を訪れ、西向きに世界を一周した。

学生の貧乏旅行、服はバックパックに入ってあるものの中で、まだ臭いのしないものを
順繰りに着るしかなかったし、宿も各国でほぼ最低価格のゲストハウスや
ホステルで見知らぬ外国人達と隣同士で寝る、ドミトリータイプばかりだった。  

ただ、一つだけ出発の前から自分の中で決めていたのは、ご飯と飲み物(≒ビール)
だけはケチらずに、ご当地ものを満喫すること!
もちろん毎食各国のおいしいご飯を食べることはできなかったが、財布が
許す限り各国のおいしいローカルフードを求めて見知らぬ街をさ迷った。

タイの屋台で食べた味の素たっぷり炒飯、カンボジアでちびっこに食べさせられた
焼き蛇、インドの旅行会社で見知らぬおじさんが分けてくれたヨーグルトカレー
(もちろん手で食す)、ヒマラヤトレッキング中に飲んだネパールワイン、
ヨルダンやイスラエルで毎日食べたファラフェル(コロッケが挟まったサンド)、
エジプトのジェラート(意外とおいしいので旅人の中ではかなり有名)、
アザーンを聞きながら食べたイスタンブール名物の鯖サンド、世界で一番
おいしいと評判だったチェコのビール(評判通りサイコー)、物価の高い
ヨーロッパで大活躍したケバブサンド(たいがいフランスパンなので毎日
食べ過ぎて口の中は傷だらけ…)、アムステルダム名物のチョコマフィン(ノーコメント)、
イースター島で食べた焼きマグロ、海鮮大国チリで食べたウニ、
あとは外食しないときに同じ宿の旅仲間たちとパスタを作って分けあった
通称シェアめしなどなど…

思い出しただけでもよだれと笑みが出てしまうぐらいおいしくて楽しい
ご飯を食べたし、それとおなじだけ素敵な出会いがそこにはあった。

………

帰国して半年が過ぎた。アルバイトばかりの忙しい学生生活に戻りつつあるが、
今でも、炒飯を見ただけでタイの屋台のおばちゃんが、蛇を見ただけで
焼き蛇を持って満面の笑みとふるチンで追いかけてくるカンボジアの少年が、
カレーの匂いを嗅いだだけで不気味に笑いながらカレーを勧めてくれた
怪しげなインドのおじさんが、僕の頭にふとよぎる。

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posted by お宝屋 at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | おにぎりコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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